トランプチームとヒラリーチーム
米大統領選は7月、全国党大会の季節を迎え、いよいよ本格化してきました。
私たちのゼミでは今年度、米大統領選プロジェクトを立ち上げ、1年間にわたって米大統領選と新政権への移行期を見守ることにしました。
3年生のゼミ生を2班に分け、当初、共和党チームと、民主党チームでスタート。両党の予備選の様子をフォローしました。両党の大統領選候補者がドナルド・トランプ(共和党)とヒラリー・クリントン(民主党)に絞られると、それぞれ、「トランプチーム」と「ヒラリーチーム」に名称を変更、両陣営の動向を探ることにしました。
今回の大統領選は、全く、異例づくめです。共和党側では、党内主流派の有力候補者が次々と脱落し、共和党候補者と言えるのかどうか疑問視されるドナルド・トランプが
予想を裏切って大統領候補者に選出されました。
一方、ヒラリー・クリントンは、バーニー・サンダース上院議員支持者の取り込みを図れるかどうか、メール問題をめぐる有権者からの不信感をぬぐい去ることができるかどうかが大きな注目点です。両候補ともに、TPP(環太平洋経済連携協定)批准に批判的で、米社会が自由貿易主義を受け入れているのかどうか、日本としても気になるところです。
学生たちは、大統領選の勝敗だけでなく、選挙戦の底流を形作るアメリカ社会の格差問題や人種問題、人口動態に注目して調べています。